未熟者の語ること

私が思いついたことを語るだけです。

科学と仏教

最近、「仏教って科学的なんだよ」みたいな話を聞きました。まあ、仏教のある側面はそうかも知れませんが「科学と仏教ってむしろ正反対なところもあるよなあ」と思うところがあり、ちょっと書いてみようと思いました。

さて、何を思ったのかと言えば、科学は「固める営み」で、仏教は「ほぐす営み」なんじゃないかと思ったわけです。

まず、科学の方から。(少なくとも現在の) 科学の重要な特徴のひとつに再現性があります。一回きりの事象からは理論が導けないからだと思います。再現性のある事象を見出して、理論化する、ということが、科学という営みの特徴的なところかなあと思います。時時刻々と過ぎ去る様々な現象の中から変わらないものを見出すわけです。だから科学は「固める営み」と言えるんじゃないかと思います。

一方で、仏教は、私たちが時時刻々と過ぎ去る様々な現象の中から「これは変わらない」と思うものに対して「本当にそうかな?」と問うものだと思います。「太陽は西から昇る」という命題でさえ、明日には天変地異が起こって太陽が東から昇るようになるかも知れません。仏教の考え方というのはこういう意味で「ほぐす営み」と言えるんじゃないかと思います。

そういう意味じゃ、仏教ってのは社会構成主義とか脱構築とかの先取りとも言えるんですかね。まあ、そちらの方面はよく分かりませんが。